

夜咄の茶事
平成17年は、3月に利休忌、5月初風炉、9月天然忌、そして、12月夜咄と4回の茶事をいたしました。また、通常の勉強会に加え、研究会ちしては初めての公開講座を7月を月末に行いました。釜師三浦一孝先生を迎え、100名の受講者とともに、意義深い公開勉強会となりました。
夜咄に参加された会員の方のお便りをご紹介します。
凛とした寒気の中に赤くおきた炭火の暖かさ。寄付きから外腰掛へ、思いがけない心遣いに次々と遭遇し、わくわくどきどきしながら入っていった夜咄のお茶事の世界でした。
灯に照らされた事物は、日常が見えすぎていたんだと思わせられてしまうほどの美しさでした。お道具をよく拝見したいときに、ご亭主おはからいの手燭を手近かに引きよせて見るお正客の臨機応変の柔軟な動きに座はとても和みました。
和りうそくの黒く長くなった芯をはさんで取ったときのパァーと明るさを増した瞬間もやらせていただきました。
小間がとても広く見えました。お詰の「京間ですね」のお言葉を実感することができました。
お懐石は、香りや暖かさ、冬野菜の滋味あふれるお料理の数々。真の贅沢を味合わせていただいた気持ちです。
ご亭主のご挨拶「一夜ゆるゆとお過ごしください」が形になり、懐石、濃茶、薄茶とご亭主様のお心遣いに、主客一体、身も心も温まり、夢心地で、お三客とご一緒に帰途につきました。
私は夜咄のすばらしさを聞きつつ憧れておりましたが、今回、初めて体験し、想像を超えるすばらしさでした。
心に残ることばかりの連続でしたが、一番はっとしたことは、つくばいの湯桶でした。寒さの中、清い冷水で手を洗うのだと決する心で柄杓を傾けたら、手には温かいお湯がくみ出されたのでした。理屈ぬきにうれしかったです。それにしてもここまでの準備、お手配、また、陰のお仕事の数々。どんなにご苦労であったことか、拝察し、してくださいましたすべてに感謝申し上げます。
私は、次客という役目をやらせていただきました。お正客はじめ、ご連客の方々の客振りも大変勉強させていただきました。
精進の足らぬ身を恥ずかしく存じますが、心新たに励みたい所存です。どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。
かしこ
平成17年師走六日

茶事研究会の報告 2005